こんにちは。
高尾ベースから引っ越して高尾での一人暮らしが始まりました。
スタッフのいっせいです。
今回は大阪にいる友人と二人で、神戸にある六甲山系を繋いだ「六甲全山縦走」を登ってきました。
六甲全山縦走とは、神戸市須磨から宝塚を繋ぐ六甲山系にある大小の山々を縦走する公称56kmのロングトレイルです。
今では毎年大会が行われる人気のイベントで、神戸の"歩くスポーツ"の祭典なんだとか。
それではさっそく行ってみましょう。
9月14日
電車に揺られながら起点の須磨浦公園に到着。電車を降りると目の前には須磨海岸が見えて気持ちがいい。荷物を整えて朝6時に出発する。
縦走路の案内看板にならって階段を上ること20分。一つ目のピーク「鉢伏山」に到着。体がまだ温まってないので地味にきつい。
鉢伏山から歩くこと5分。「旗振山」に到着。後ろを振り返ると須磨海岸と明石海峡大橋が見渡せて元気がでます。
のんびり眺めていたい気分だが、今日の道のりは56km。のんびりしている時間もないのですぐに歩き始める。
比較的平坦な道を20分ほど歩き進めると、「鉄拐山」に到着。
写真を1枚パシャリしたら、すぐに次へと進みます。
15分ほど歩いたところにあるのは「高倉山」。
高倉山を抜けていった先にはひたすら上る階段が…。
文句を言いつつ息を切らしながら上ると、「栂尾山」に到着。ちょっとした高台もあり景色がよくみえる。
そこから更に10分歩くと「横尾山」に到着。
一息つく間もなく歩き始めると、今回のコース中1番のスリルポイント、須磨アルプスの「馬の背」へとさしかかる。
住宅地のすぐそばにあるとは思えないような崖はスリル満点。
急ぐことなく慎重に通過していく。
馬の背を越えたあとは、東山をとおり住宅街を歩いていく。住宅地を抜けて再び林道を登っていくと、荒熊神社のある「高取山」にでる。
高取山からの景色は、「神戸らしい眺望景観10選」に選ばれているほどで、神戸市街が広がりとても景色がいい。
景色を楽しんだあとは、少し下った先にある月見茶屋で休憩。冷たい飲み物で喉を潤す。
小屋番のこの方。
若い頃は日本中の山をたくさん登っていたそうで、元祖山ガールとして昔雑誌に出たことがあるそうです。
今じゃ山ガールどころか、山姥(やまんば)になっちゃったけどと冗談を言っていましたが、とても明るく気さくな方で、元気をいただけました。
一息ついたら次の山を目指して歩き始めます。
林道を下り、住宅街を進んでいくと鵯越駅にやってくる。駅の手前の小道に入ると再び林道へ。ここから次のピークとなる菊水山へと登っていく訳なんですけども、ここからがまあキツい。
前半はまだ比較的緩やかな登りなんですけど、途中からなかなかの傾斜の坂と階段のオンパレード。一気に疲労度が増す。
心が折れそうになりながらも、なんとか「菊水山」に到着。
展望台からはここまでに登ってきた山々がよく見渡せます。
水分と行動食で補給をすませたら、再び歩き始める。休んでいる時間ははない。
菊水山から先はなだらかなトレイルが続き、さっきまでの鬼の登りと違ってとても歩きやすい。1時間ほど歩いたところで「鍋蓋山」に到着。
時計を見るとちょうど12時。周りのハイカーさん達は景色を眺めながらランチタイムのようです。楽しそうな雰囲気を横目にみながらすぐ出発。
再度山の大龍寺を通過し、天狗道を登って摩耶山へ。
掬星台からも神戸の街並が綺麗に見えて、これまでの疲れも少しは癒されます。
掬星台にある摩耶ビューテラスさんで遅めのランチを頂く。
これがまためっちゃくちゃうまい。体中に染みわたります。
がっつり補給もすませたところでまたまた歩き出す。
摩耶別山をとおり、六甲山最高峰を目指す。
途中にある藤原商店さんで軽食を購入し、補充完了。
道も歩きやすく、人も増えてきて、元気が出る。ペースアップ。
17時10分。六甲山最高峰。到着。
他に人はだれもおらず、最高の景色を独り占め。
ここまでの道のりが長かったこともあったもあって、感動も倍増です。
このまま夕日が沈むのを眺めていたかったのですが、ゴールはまだ先。
景色を堪能したら再び歩き出す。といってもここからはもうゴール目前。
日が沈んでいく街を見ながら、近畿自然歩道を歩く。残りの道はほとんどが下り基調で、どんどん進む。
林内は日が落ちて一気に暗くなったのでヘッドライトを点灯。
長い1日だったな~と今日のハイライトを思い返してるうちに林道も終わり、街中へ。
夜20時。ゴールの宝塚駅に到着。
六甲全山縦走56km完歩。
朝6時スタート。夜20時ゴール。約14時間(休憩のぞいたら約13時間)
歩いて歩いて。とにかく歩いて。とても長い1日でした。
歩いてみて…
距離は長く、多少の体力は必要なコースでしたが、道中に自販機があったり茶屋などの食事処がある点や、神戸の綺麗な街並みをいろんな角度から眺めながら歩ける点を考えると、とてもオススメな縦走路です。
コースを区切って何回かに分けて歩くもよし。一度で歩き切るもよし。トレイルランで駆け抜けるもよし。いろいろな楽しみ方ができる「六甲全山縦走」
今回使用した六甲全山縦走マップは高尾ベースに置いておくので、興味のある方はいつでもお越し下さい。ぜひお待ちしています。
それではまた!
いっせい
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