昨年末、東京から富士山を繋ぐトレイル『東京富士山トレイル(Tokyo to Mt.Fuji(TTF)』の試走をしてきました。
今回は山中湖と富士山を一望する山梨県の一部区間のコースレビュー。
途中わかりづらい分岐も説明していますのでご確認ください。
※県を跨ぐ移動およびアクティビティに関してはその時の状況をご確認の上ご自身の責任の元お楽しみください。
まず、東京富士山トレイル(TTF)の説明から。
TTFとはMt.Takao Base Camp(高尾ベース)が提案する東京・高尾を出発点(帰着点)として山梨県富士吉田市にある「富士山駅」を繋ぐロングトレイルです。
※ゴール地点に関しては現在「富士山駅」としていますが状況等に応じて延伸予定です。
主に走行するルートは日本屈指のロングトレイル「東海自然歩道」
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東海自然歩道は、八王子と大阪・箕面を結ぶ1都8県2府に及ぶ全長1697.2kmの自然歩道で、長距離自然歩道の第一号として誕生しました。東海自然歩道連絡協会は、自然歩道が通過する関係団体がお互いの連携を深め、各地の優れた個性と魅力を紹介し、観光レクリエーションのマナーの啓蒙活動と、地域会社の発展に寄与することを目的に設立されました。(東海自然歩道連絡協会公式サイトより)
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実はここ高尾が東海自然歩道のスタートなのです。(高尾山口駅)
高尾山から始まる東海自然歩道は日本の中心部を横断し、かつ、日本のアイコンである独立峰・富士山を通過するという世界に誇るロングトレイルだと感じます。
この東海自然歩道、ロングトレイルの魅力を知ってもらおうと東海自然歩道のセクションルートとして高尾ー富士山間を『東京富士山トレイル』と名付け、この魅力を発信していきたいと思います。
そもそも高尾山は修験道の山でもあります。修験道の行者(山伏)は自然の中に身を置くことを修行としその中で仏を見出します。
そのため、「富士登拝練行」という高尾ー富士山間を踏破する修行もあるくらい高尾と富士山は密接な関連があります。詳しくは高尾山薬王院公式ホームページをご覧ください。
TTFは高尾山口をスタートして高尾山域を抜け、神奈川県の丹沢主脈の一部を縦走、山中湖の北側を通過し富士山駅に至るおよそ120km(!!)ほどのロングトレイルです。(今後状況に応じて距離の延伸を予定。富士山頂を目指します)
20年12月下旬に試走した区間は以下のルート
移動の兼ね合いもあり、山中湖畔に車をデポして本来のルートを逆走する形になりました。この記事ではそのまま逆走する様な形でルートをお伝えしますのでお間違えないようお願いします。では参りましょう。
車をデポした山中湖畔「長池親水公園」からスタート。無料で駐車ができますので今後車で試走しに行かれる方はここを利用すると便利です。
ここから本来のルート途中である「大平山」までアプローチ。
山中湖がほぼ標高1,000m(980m)。そこから一部急登を越えて標高1295mの「大平山」に到達。ここからがTTFのルートになります。
起点の標高が高いのに加えて山中湖を挟んで富士山を望むので遮るものはなく景色は抜群。当日曇っていたのですが気持ちの良いトレイルです。
本来でしたら大平山の東側に位置する平尾山方面から富士山に向かって進むのですが今回は逆走での試走ですので次は平尾山に向かいます。
ここからは迷うことのない一本道。木段や坂などアップダウンがあるものの所々富士山が見える箇所があるので気持ちも上がります。
黙々と進むと平尾山に到着。常に富士山が見えるトレイルなので単調に思えますが、冷静に考えると「ずっと富士山が見える道」なんてそうそうありませんので贅沢です。感覚が麻痺しますね。
平尾山を超えてからは一度舗装路におります。所々看板があるので迷うことはありません。基本的には東海自然歩道の看板に沿って進めば間違えることはありません。
平尾山を下山し、しばらく舗装路(5kmほど)を進みますがここで休憩が可能です。
東海自然歩道のルートから500mほど外れますが、コンビニ(セブンイレブン)とトイレ利用可能な市営広場(ゆいの広場「ひらり」)があります。ここで休憩をしたりバス停(平野)もあるので離脱も可能です。
舗装路を引き続き進み、高指山へ進みます。
途中からトレイルに入り上り基調となります。特筆して何かあるわけではないですが一部分岐がわかりづらい箇所があります。東京方面から進むと下画像の分岐に差し掛かりますが正解は右です。今回の区間でややわかりづい分岐はここだけでした。
平野からどんどん登っていくと高指山に到着(写真撮り忘れました)。
ここも見晴らしがよく晴天だったらさぞ気持ち良かろうねぇ・・・
距離で言うと大平山〜高指山まで15km程度ですが、舗装路を除き景色が良いので飽きることはありません。
TTF正式ルートで高尾から進むと距離は90km近くになっているはず。
疲労困憊した状態で見る富士山には言葉にできない感動があり、そこまでの疲れも吹き飛ぶはず。
たった数時間のトレイルランでしたがやはり「富士山」が見えると言うのは気分が高揚するもの。もちろん高尾山域からも頂上付近を見ることができる場所がありますが全体を見るのは更に感動します。
TTF、今後も調査を続けます。ご期待ください。
この記事を書いている令和3年1月中旬は緊急事態宣言下のため県を跨ぐ移動やアクティビティを楽しむことが難しい状況です。
しかし、近い将来これまでと同じ様に日本全国で楽しくアウトドアを楽しむことができると信じています。
その時が来るまではじっと耐え忍び、時が満ちたそのタイミングでTTFにチャレンジします。
自然は逃げません。焦らず春を待ちましょう。
Facebookグループ『高尾ベースランニングクラブ』にてグループラン・イベントのご案内、高尾山域のトレイルの現状やその他活動などを共有していきます。TBRCグループラン以外で一緒に高尾で走りたい方を探すなどご活用ください。
オンライングループへのご参加もグループランニングと同じく誰でもウェルカム!!(グループに最低限ルールはあります)
メンバー全員で高尾ベースランニングクラブを作り上げていきましょう!!
トレイルランニングスタッフ/マサヤ
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