11月1日にグランドオープンを迎えたMt.TAKAO BASE CAMP。11月8日、9日の2日間で開催されたオープニングイベントには各地から山好きが集結しました。
ゲストは国際山岳ガイドの近藤謙司さん。エベレストを7回、マッターホルンは80回登頂した超すごい人です。それなのに気さくさが半端じゃない。いわゆる「ゲスト感」はなく、参加者と同じ目線、近い距離でイベントを盛り上げてくれました。
初日はトークイベント、そして2日目がトレイルを一緒に楽しむ2部構成。オープニングイベントはどんな様子だったのでしょうか?
Mt.TAKAO BASE CAMP(MTBC)の講習スペースに入りきれないほどの人が集まったのは11月8日のトークイベントです。
「高尾山から世界の山へ」をテーマにした近藤さんのお話は、「エベレスト北壁では風で人が10m吹っ飛ぶ」といったエクストリームな内容ながら、軽妙なトークで参加者はグイグイ引き込まれた模様。
近藤さんの山での経験、そして一般人でも世界の高峰を目指せることをわかりやすく話してくれて、縁遠いと感じていた世界の山々が一気に身近な存在に感じました。
MTBCは山好きが集い、そして自由につながって山のさらなる魅力を発見する場所。イベントといっても、ただの講演形式では終わるはずがありません。
トークイベントに続くのは、近藤さんを囲んでの歓談タイム。お酒や料理も楽しみつつリラックスした状態で話すことで、ますます距離は縮まっていきます。トークイベントよりも歓談タイムの方がずっと長かったところがMTBCらしさ。ゲストと参加者が肩ひじ張らずに山のことを語れる環境を作りたかったのです。
実際には歓談タイムでは終わらずに、山への尽きぬ思いを遅くまで語り合った方も多かったようですね。もちろん、その中心には最後まで近藤さんがいました。
名だたる高峰を極めた近藤さんがいると、普段から歩いている高尾も違う表情を見せます。
昨夜の宴の余韻が残るカフェで朝食を済ませ、MTBCを出発したのが8時ころ。東高尾山稜を進み、草戸山で折り返す往復約7㎞を5時間かけてゆっくり楽しみました。
歩きながら何気なく発する一言に「ハッ」とする参加者もいれば、ポールの使い方や下りの歩き方を聞いて、自分の中での常識との違いに驚く人も多かったです。
高尾のトレイルを5時間楽しみMTBCに帰ってきたのはお昼過ぎ。イベントはここで終わりのはずが...皆さんが解散したのは数時間後でした。
心地よい疲労感と達成感の中でまずはビールやコーヒーなどで乾杯。お昼を食べながら山談義に花が咲きます。食べ終わっても話は尽きず、近藤さんを中心にテラスに移動して話し込んでいました。
山を真ん中に据えて思いを共有したことで、たったの2日間といえども、しっかりとしたつながりが生まれていたのですね。
山を好きな人の思いが自由に広く、そして深くつながっていく。MTBCはそんな場所を目指して進化し続けます。
皆さん、また遊びにきてくださいね。いつでも高尾山のふもとで待っています。
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