山の楽しみ方が多様化していく中で、山を歩くハイカーと走るトレイルランナーの間で軋轢が生まれることが増えました。
本来であれば、マナーを守りながらお互いが気持ちよく山を楽しめるのが理想です。しかし、うまくいっていないのが現状だと言えるでしょう。
走ることでスピードが出ていて、危険性も高くなるトレイルランナーは特に配慮が必要だということも知っておく必要があります。
そこで、トレイルランナーのマナー向上を目指して雑誌TARZAN編集者の内坂庸夫さんを中心に立ち上がったのが「高尾トレイルマナー向上委員会(以下、高尾マナーズ)」。年間260万人以上が訪れる高尾山から、トレイルマナーを広げていきます。
山を訪れるみんなが過ごしやすい環境づくりを目指すその姿勢は、Mt.TAKAO BASE CAMPの理想とする山への関わり方とぴったり合致。MTBCは高尾マナーズの活動を応援していきます!
そんな高尾マナーズの活動はコミュニケーションを重視していて、マナーガイド「高尾山、歩いてすれ違いましょう」の配布を中心に、ディスカッションイベントなど多岐にわたる活動が展開されていきます。
第一回のイベントとなる「高尾トレイルマナー・ラン&トーク #1」は、11月17日(日)にMTBCで開催されます。スカイランニング世界一の上田瑠偉選手、小原将寿選手、大瀬和文選手らがゲストとして参加。参加者と一緒にトレイルを走りながらマナーを実践し、ディスカッションを行います。
マナーとは「お互いが気持ちよく過ごすための配慮」です。ルールとは違い、マナーに強制力はなく、罰則が定められているわけでもありません。しかし、マナーを守らない人が増えれば山の魅力は半減し、登山・トレイルランニング文化のさらなる成熟は阻まれることになるでしょう。
その意味で、マナーは山を楽しむ人にとっての最優先事項とも言えますね。
11月17日(日)のイベントはすぐに満席となりましたが、今後もイベントやパンフレットの配布など、高尾マナーズの活動はどんどん展開していきます。
高尾マナーズは多くの人がゆるく関わり情報を発信していくことを目指しているので、「いい活動だな!」と思った人はぜひ協力してくださいね。
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