スカッと晴れて高尾山がにぎわった今日、MTBCではトレイルランナーのマナー向上のために活動する「高尾マナーズ」のイベントが開催されました。
トップランナーと一緒にトレイルを走った後には、2時間にわたるマナーについてのディスカッションを実施。最近のトレイルシーンに大きな影響を与えている自然災害もテーマに織り込み、参加者からどんどん意見が出る真剣な時間となりました。
朝10時に始まり17時まで続いた「高尾マナーズ」初のイベントの様子をレポします。
ルールを破ると罰則があったり、強く批判されたりしますね。マナーはもっと緩やかなもので、「みんなが気持ちよく過ごすために」存在します。
あらゆる層のトレイルランナーに少しずつマナーを伝播し、山を楽しむ全ての人が心地よく過ごせる高尾山をめざして活動するのが高尾マナーズです。
大事にしているのは直接伝えていくこと。今回のイベントでは、27人の参加者と一緒にトレイルにおけるマナーを考えました。
マナーという言葉に対して抱いている印象や認識はトレイルランナーそれぞれで異なります。今日のイベントでは、実際に高尾周辺のトレイルを3時間走る中で、マナーを体感する機会もありました。
ナビゲートするのは世界レベルのトップランナー。上田瑠偉選手と大瀬和文選手が参加者とトレイルを走り、体を動かしながらマナーをともに考えたのです。
走ったトレイルは高尾マナーズの内坂さんを中心に選んだ、高尾山域の中でもマイナーなコースです。トレイルランナーが分散してマイナーなコースを走るようになることで、山のキャパシティを超えることなく、みんなが楽しめるようになると良いという思いも込められています。
トレイルを走った後は、MTBCでのシャワーとランチタイムを挟んで、トレイルマナーについての真剣なディスカッションが行われました。トレイルを走った上田選手、大瀬選手に加えて、100マイルで活躍する小原将寿選手らも合流。
参加者からもどんどん意見が出て、話題は尽きることなく2時間にわたり全員で議論しました。マナーは定まった形のないものであり、臨機応変な対応が求められる場面もあることなど、実際にトレイルランニングに携わるものにしかわからない本質的な話が中心となりました。
もちろん今回のイベントだけでトレイルマナーの全てが共有されたわけでも、結論が出たわけでもありません。しかし、参加した27人、そしてゲスト、Mt.TAKAO BASE CAMPのスタッフの間に、トレイルマナーに向けたさらなる意識が生まれたのは確かです。
今日をスタートに広がりが生まれ、今のところ「マナー」と呼ばれているものが当たり前になる日がきっとくることでしょう!
これから活動を本格化させる高尾マナーズを応援しながら、Mt.TAKAO BASE CAMPもみんなが心地よく過ごせる高尾山の実現に向けて着実に進んでいきます。
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