こんにちは。スタッフのまさや @yamasejutsuin です。
高尾もすっかり春めいて来まして日中は天気が良ければ半袖で過ごすことができるくらいの気候になっています。
気持ちが良すぎて最近では時間があれば裏山に登ってはハンモックに揺られながら読書をする日々です。(意外と集中できるんですよ。たまに寝落ちしていますが)
山や森が気持ち良いのは感覚的にはもうご存知かと思います。
よく言うのが高原に行くと「空気が美味しい」。
冷静に考えるとエネルギーも味も何も無い空気(主に窒素8割と酸素2割でできています)が「美味しい」って中々な味覚ですよね。気体を味わえるのは仙人だけだと思っていました。
しかしながら、その空気が美味しいことやリラックスできるといった『気持ち良い感覚=健康に寄与すること』を与えてくれるのが山であり森です。
もちろん実際に山へ行くという『体験』や『行動』が大切なのは当然です。
理論を知らなくても良いものは良いのですが
「なぜ山は気持ち良いのか?」「なぜ山登りは健康に良いのか?」
の医学的根拠(エビデンス)を知りたくなってしまうのが職業病。今回はそのエビデンスを2つほどご紹介してみたいと思います。わかりやすく簡単に書いてますので安心してください。
根拠があると更に山を楽しむ意欲が湧くタイプの方もいるかも知れませんね。どちらにせよ、知っておいて損は無いものですのでぜひご一読ください。
下記は運動が記憶力に関連することを説明する時によくお話しする実験です。
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数十人の子どものグループ2つに30個ほどのものを記憶するように伝える。
暗記後、片方のグループには室内で静かに遊ばせた。
もう片方のグループには外で身体を動かして遊んでもらった。その後、暗記したものを書き出してもらい両グループの結果を比較したところ
外で身体を動かしていた子どものグループの方が多く書き出していた。
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これは運動が記憶力の定着に繋がることを示唆しています。
つまり、身体を動かすことは記憶の定着といった脳の機能向上に役立つ、ということです。これは子どもだけではなく、大人でも同じです。
ハイキングでもトレイルランニングでも外で身体を動かすことが有意義という証明です。
自然環境が人体へ及ぼす影響を研究したものが沢山ありまして、その結果を簡単にまとめると
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1:心拍数の変化(低下)
2:NK(ナチュラルキラー)細胞の活性化
3:唾液中のコルチゾル分泌の変化(低下)
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が報告されているそうです。
1の結果は自然環境に身を置くだけで心拍数が下がったという報告です。実際に山登りをすれば心臓含む循環器の強化に繋がるのはイメージ通りです。
2のNK細胞は免疫力に関わるもの。つまりは自然の中に行けば免疫力が高まるということ。理由は先日のSNSでの投稿にも書いたBVOC(生物起源性揮発性有機化合物)が呼吸とともに体内に入り様々な化学反応を起こした結果免疫に関わる臓器・細胞が活性化するからです。あとは土壌に含まれている微生物やミネラルも関連します。これだけでブログ数本書けるくらい長くなりそうなので割愛。
3のコルチゾルは副腎(腎臓の上に乗っかっている小さな臓器です)から分泌されるストレスホルモンのこと。ストレスがかかるとこのコルチゾルが分泌されますが、その分泌が低下しているということはストレスが減っている、ということです。自然の中に行くとストレスフリーになるんですね。
2点ほど健康への影響を書きましたが実際にはもっとあります。反対に自然の中に身を置くことで健康に悪影響を及ぼすといった研究はゼロです。つまり
山の中に行くと調子が良い!
ということを私たちは感覚的も理論的にも既に知っているんですね。
とにかく山や森や川など行くといいのですが、ハイキングもトレイルランニング以前にそもそも「運動が苦手・・・」「アウトドアはしたことがない」という方もいらっしゃいます。
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健康、健康と意識しすぎるとそれはそれでストレスになります。
あまり深く考えずに気持ちの良いことをする、それでいいと思います。
今回は4月24日開催なのでおそらく歩くと気持ち良い汗が適度にかけるでしょう。暑かったらキンキンに冷えたアイスコーヒーもいいですね。
ぜひ、気持ちの良い休日の朝をご一緒に。
イベント詳細はこちら
まさや
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