高尾山にある、男坂と女坂。
この道を通る度に、ふと、一瞬考えることがある。
ゆるく歩きやすい女坂。
階段が続く男坂。
どちらも山頂に向かう道。
あえてゆるく歩くか。
あえてきつく歩くか。
そんな選択肢を迫られる、高尾山の道のひとつの分岐点。
生きることも山の道と似ていて、
同じように2つの選択を迫られることがある。
いや、毎日、毎分、毎時間、選択の連続。
朝ご飯を食べる?食べない?
学校や仕事に行く?行かない?
人に会う?会わない?
山に行く?行かない?
歩く?走る?
選択したその先にあるもの。
女坂を行けば、のんびり歩きながら綺麗な花に気づくことができるかもしれないし、
男坂を行けば、少し階段がきつくても、綺麗な鳥を見ることができるかもしれない。
その選択を選ぶ時、人は、
常に今より良くなるように願い、選んでいると思う。
その瞬間の自分の立場と体と心にとって、どちらがベストな選択なのか。
今より良くなる方はどちらなのか。
山に行くことも、
人と会うことも、
今、その瞬間よりもっと良くなるように、選び行動していると思う。
良くなる方へ。
楽しくなる方へ。
選択の結果、
思い描いたとおり進むこともあるし、
時には思いがけないことや、予想もしていなかった事や気持ちに遭遇してしまうこともある。
うまく行かない時。
そんな時は、違う選択をしていれば…
なんて、後悔する時だってある。
それでも、いつまでも後悔して、立ち止まってるわけにはいかない。
選び、また進むしかない。
山は、
時には雨だったり、
時には風が強かったり、
登るのが苦しかったり、
寒くて耐えられない時だってある。
だけど、必ずまた穏やかに、
晴れる日が来る。
辛く苦しい上り坂もあるけど、
険しい下り坂もあるけど、
だけど、平坦で穏やかな道が、
必ずまたくる。
選ぶこと。
歩み続けること。
歩いた道を振り返ってみること。
そこまで歩いた自分を讃えること。
そして、また進み歩き出すこと。
その連続の中で、人は人に出会っていく。
山を通し知ること。
山を通し出会う人。
それは、今を一緒に生きる
『同士』だと思う。
どちらが上も下もなくて、
どちらが偉いもなくて、
みんなそれぞれの想いの中で、
みんなそれぞれの立場の中で、
それぞれの目標を持ち、
沢山の選択の繰り返しの中で、
知り合い、出会って行く。
大人も、子供も、
男の人も、女の人も、
みんなそれぞれの中で生きている。
ちょっと疲れた時。
少し休みたくなった時。
元気をもらいたくなった時。
そんな時は、
高尾山に登ってみてほしい。
その存在を、知ろうとして欲しい。
歩けばわかる。
必ずわかる。
そして、高尾山に来たら、寄って欲しい。
高尾山の麓にある、ベースキャンプに。
来ればわかる。
きっとわかる。
ベースキャンプには、
居心地の良い空間があって、
沢山の過ごし方があって、
沢山の生き方が見えるし、
沢山のコミュニティのカタチがある。
山で好きなように過ごして、
美味しいものを食べて、
ゆっくり休んで、
楽しく笑ったら、
また、前に進もう。
ここで働いているスタッフ達は、
みんなベースキャンプが大好き。
ここに来てくれる人達は、
高尾山というフィールドで、
真剣に、一生懸命に、
楽しく遊んでいて、
みんな素敵な笑顔に溢れている。
高尾山の麓、
ベースキャンプはそんな場所。
選択を繰り返す中で、
この場所が、もっと沢山の人に届きますように。
スタッフ/エミ(ホリちゃん)
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